大槻香奈 中村至宏 永井綾 弓葉(ゲスト作家)「滅んでゆく、朝焼け、いつか」2014年8月1日(金) - 2014年8月13日(水)

 

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gallery near【開催中の展示】gallery near selection 2014年9月22日(月) - 9月30日(火)gallery near 【 取り扱い作品 】


Press release

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大槻香奈 中村至宏 永井綾 弓葉(ゲスト作家)
「滅んでゆく、朝焼け、いつか」

期間:2014年8月1日(金) - 2014年8月13日(水) *8月7日(木)は休廊
開廊時間:12:00-22:00(最終日は17時まで)
会場:gallery near


2014年8月1日(金)から8月13日(水)までの12日間、gallery nearにて、大槻香奈 中村至宏 永井綾 弓葉(ゲスト作家) 「滅んでゆく、朝焼け、いつか」を開催いたします。

少女表現を主なテーマとし、時代性だけでなく人間の持つ真理や死生観に向き合い作品展開を行っている大槻香奈は、国内、海外で数々の展覧会に参加し、日本では年に約1度のペースで個展を開催しております。キャッシュカードなどの券面デザイン、映画の劇中絵、書籍、ポスター、CDジャケットなどにも作品を描き下ろすなど、近年、活動の幅は広がるばかりであります。

絵画、イラストレーション、グラフィックデザイン、映像、音楽などさまざまな表現手法を用い、深遠で広大ながら、無常感、孤独感を感じさせる世界を表現する中村至宏は、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてCD作品や、フライヤー、ポスターなどへのアートワークの提供、音楽ユニット「Calmloop」として音源の発表といった自身の作家活動に加え、イラストレーションやデザインの制作、作品や自主商品を扱うショップ、イベントの企画などを行うレーベル運営、作家のプロデュースまでも手がけ、その多彩な才能による活動の幅は多岐にわたります。

永井綾は、平面作品を中心に、目に見えるありのままの世界を、独自の視点と繊細な感受性で形にしており、主に動植物、またはそれらを連想させるモチーフを描き出しております。

本展は、今年3月に広島の「galleryG」で開催され、好評を得た3人展「滅んでゆく、朝焼け、いつか」に新作を交えた巡回展となっており、また、あらたにゲスト作家である「弓葉」を迎えて構成されます。物事を客観的に捉え、第三者の視点から風景を描くかのように画面を表出する姿勢は、出展作家全員に共通しており、画面と対峙すると、作家自らも当事者であり得るような表現に感じつつも、もう一人の自分をどこかに置き、画面の中の出来事を、まるで他者であるかのような冷静な視線で見つめ、分析している印象を受けます。同年代の作家3人が表出する世界は、時に退廃的かつ幻想的で、掴み所のないあやふやなものを捉え、非現実的な描写を織り交ぜつつも、そこには作家が現代社会において感じた確実なリアルが内包されております。ある種の畏怖をも感じさせる画面は同時代性を垣間見せるだけでなく、作家それぞれが自らの内面と対峙し、人間真理を追究することで生まれる「純粋な絵画」として新たな側面を見せ始めます。そんな3人の作家の中に一人、高校生である作家「弓葉」を迎えることで、純粋絵画としての佇まいは、より一層色濃いものとなっていきます。内に抱える感情や自身の置かれた状況を様々なモチーフに宿らせ描き出す弓葉は、今回が作家として初の発表の機会ということもあり、最も直感的で素直な表現を表出していると言え、高校生でありながらもその高い画力に加え、画面に表れる説得力を帯びた表現は精彩を放っております。弓葉のような自身の内面を純粋に正直に描く新たな風が加わることで、巡回展ながらも広島での3人展とはまた違った印象を受ける内容となるのではないでしょうか。

はじまりとおわりが繰り返される日々の生活の中で、新たな希望を見出し、そして、未だ見ぬ未来に思いを馳せるという意味を内包させた本展タイトルからも、作家達の繊細な心情が窺い知れます。現代に生きる誰もが感じる無常感や虚無感、焦燥感といったものを同じように感じつつも、それらを客観的に見つめ、自身の表現に置き換える行為は、作家達にとって幾度となく繰り返される自己との対峙の末に辿り着いた達観の境地のようにも思えます。そうして生まれた純粋な絵画達は、本展4名の作家の内面を代弁するかのように、もの静かに、そして力強く我々に語りかけてくるのであります。


本展をぜひ、ご高覧くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

gallery near 延近 謙


大槻香奈.JPG

命の塵 | 大槻香奈
970×1303mm
キャンバス・アクリル・油彩
2009

中村至宏.JPG

not going away | 中村至宏
500×606mm
キャンソン紙・アクリル・色鉛筆
2013

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使者 | 永井綾
1167×910mm
パネル・アクリル
2012

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赤を見ることに恐怖はない | 弓葉
455×530mm
キャンバス・油彩


■ 展覧会紹介 ■

「滅んでゆく、朝焼け、いつか」は、今年3月に広島のgalleryGで開催した三人展の、新作を交えた形での巡回展になります。

少女を通して現代・人間社会・生命そのものを表現する大槻香奈、「すべてのものは流れている」世界の無常観を表現する中村至宏、目に見えるありのままの世界を、独自の視点で捉え描き出す永井綾。それぞれ平面を中心とした表現活動を行っています。

この展覧会は、はじまりとおわりを繰り返す日々とまだ見ぬ未来に想いを馳せるという意味でこのタイトルとしています。今回は三人のメンバーに加え、ゲストとして高校生の作家、弓葉(ゆみは)の作品を特別展示致します。作家としての活動は今回の展示が初になります。弓葉は日常的に油画やドローイングを通して、内に抱える感情や自身の置かれた状況を描き出しています。作品には様々なモノを登場させていますが、モチーフとして深い思い入れがある訳ではなく、その時々の感情に合った強い必然性のもと、説得力を持った形として絵に表れています。

今回の展示作家は、物事を客観的に見つめ、風景のように描くという点において共通しています。静かで強い、絵画としての佇まいをどうぞお楽しみ下さい。


■ PROFILE ■

大槻 香奈 | Kana Ohtsuki

1984年生まれ、京都在住の美術作家。少女モチーフを通して、主にアクリル画で現代を表現している。
2007年より活動をスタート。国内外問わず様々な展覧会に参加し、国内では年に約一度個展を行っている。
2014年1月には、約100坪を有するThe Artcomplex Center of Tokyo地下1階スペースにて個展「生処に帰す」を成功させた。
またイラストレーターとしても活躍の場を広げ、2013年には秋吉理香子「暗黒女子」や、東浩紀「クリュセの魚」など書籍の装幀画も
手がけ、「ILLUSTRATION 2014」にも掲載されている。


中村至宏 | Yukihiro Nakamura

1983年生まれ。絵画、イラストレーション、グラフィックデザイン、映像、音楽などさまざまな表現手法を用い活動している。
あらゆる分野に共通して、無常観、孤独感を感じさせながら、深遠で広大な世界を表現している。
近年は絵画作品展示の他、イラストレーターとして「空中ループ」等のCDジャケットも手がける一方、自身の音楽ユニットCalmloop
としての活動も行っている。


永井 綾 | Aya Nagai

1983年生まれ。広島在住の美術作家。
平面作品を中心に、目に見えるありのままの世界を、独自の視点と繊細な感受性で形にしている。
主に動植物、またはそれらを連想させるモチーフを描き出している。
2012年には同メンバーで三人展「祈らずとも春は来る」(gallery G)を行い好評を得た。

弓葉 | Yumiha
1997年生まれ。現在高校2年生。
日々油絵やドローイング等で自身の感情や置かれた状況について、また生きる事そのものについて描いている。
作家としての活動は今回の展示が初となる。