冬耳 展「ミドリの光、アイイロの森」2014年5月9日(金) - 2014年5月21日(水)

 

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gallery near【開催中の展示】gallery near selection 2014年9月22日(月) - 9月30日(火)gallery near 【 取り扱い作品 】


Press release

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冬耳 展「ミドリの光、アイイロの森」

期間:2014年5月9日(金) - 2014年5月21日(水) *5月15日(木)は休廊
開廊時間:12:00-22:00(最終日は17時まで)
会場:gallery near

2014年5月9日(金)から5月21日(水)までの12日間、gallery nearにて、冬耳 展「ミドリの光、アイイロの森」を開催いたします。
冬耳は、大阪美術専門学校で絵画を専攻し、2001年の卒業後から作家活動を本格化させ、翌年2002年から現在に至るまで、ほぼ毎年のペースで個展を開催してまいりました。国内外問わず、ギャラリーや美術館のグループ展、アートフェア、公募展にも数多く出展しており、2011年には、上野の森美術館にて毎年開催される若手平面作家の登竜門的展覧会「VOCA展」において入選を果たすなど、近年注目度を増している作家の一人であります。また、平面作品の展示以外にもライブペインティングや、ファッションブランドとのコラボレーションとして服のデザインに作品を提供するなど多方面でも活躍し、作家として13年目を迎える現在においても、益々その活動の幅を広げる期待の作家であります。

冬耳の生み出す画面は、瞬時に目に飛び込んでくるヴィヴィッドな極彩色が特徴です。画面から距離を置いてもはっきりと色彩を認識できる鮮やかな配色は、アクリル絵具同士を一切混ぜずに原色のまま用い、キャンバスに筆を落としていきます。これほどの数の原色を1つの画面に用いているにも関わらず、隣接する色同士は打ち消し合う事無く、お互いを引き立て合うかのようにそれぞれの個性を主張しており、冬耳の見事なまでの配色のセンスに驚かされます。俯瞰で見るとデジタルで描かれたような印象すら受ける緻密さと絶妙な配色、グラフィティやストリートカルチャーをも想起させるポップな画面は、鑑賞者を一気に惹きつけ、目が眩むほどの極彩色が織りなす混沌の世界にしばし身を委ねさせてくれます。隙間無く描かれるモチーフは草花や樹木、人や動物を想起させる形状のものや、形容しがたいフォルム、模様などが描かれ、無数の原色により構成されることで、それらは突如として、異世界に存在する異形のモノ、異空間のようにも見え始めます。村上隆や横尾忠則、田名網敬一といった名だたる作家の世界観を彷彿とさせる色彩からは、確かな技術と配色の巧みさが押し出され、数々の作品のどれをとってみても、広告媒体に使用されているようなスッキリと洗練された印象を受け、突出したデザインセンスを併せ持つ冬耳作品の大きな魅力となっております。

本展は「ミドリの光、アイイロの森」と題され、近年に描かれた大作を中心に、新作を交えた大小様々な作品で構成されます。
本展メインビジュアルである「旅は夢なのか、夢は旅なのか」(2014年)では、森に乱立する木々の枝や草花、キノコのようなモチーフに加え、所々に牙を生やした口のように見える形状の傍には、漫画などに用いられる「吹き出し」があり、言葉にならない言葉を発しているように描かれております。左の背後からは妖精のようなモノも目を光らせてこちらを覗き、よりポップでアニメ的な印象を醸すと共に、冬耳の世界観が充分に発揮されております。夢で見た光景をそのまま画面に表したような混沌とした描写は、特有の極彩色と、ふと考えさせられるような哲学的な意味合いを含んだタイトルとも相まり、鑑賞者を錯乱させるほどの強烈なインパクトを与えます。冬耳は近年、生まれ育った日本という国の自然を顧みることに主題を置き、身近な自然が生み出す情景に感化されることを願い、そこから得られるものを描こうとしております。「知識や経験、既成概念を凌駕する’ 何か’を描きたい」とステイトメントで述べるように、それは冬耳にとって、自然や万物が帯びる色彩を超えた「本質」そのものを描こうとする行為なのかもしれません。極彩色で画面を彩る事で人間が知らず知らずのうちに蓄積してきた、色彩に関する既成概念(記憶の根源)を覆すことから始め、物事の本質や行為そのものを「原色」というマテリアルに置き換え描くことで、冬耳は自らの画面を通して普遍的な価値観、原初的な美を見出す事を促しているかのようであります。

本展をぜひ、ご高覧くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

gallery near 延近 謙


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めぐり逢う時間たち
1167×1167 mm
acrylic・canvas
2012

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わからないくらいゆっくりと
1620×1620 mm
acrylic・canvas
2013

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ソフト&ウェット
3240×1620 mm
acrylic・canvas
2013

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カーテンの向こうがわ
727×727 mm
acrylic・canvas
2013


■ ARTIST STATEMENT ■

知識や経験、既成概念を凌駕する’何か’を描きたいと思っています。
そこには私たちが普遍的に感じる原初的な美しさがあるのではと考えます。
ここ数年は自分が生まれ育ったこの国の自然を今一度顧みて制作を行なっています。
私にとって身近な自然が、光が、
記憶の根源を揺さぶるような澄んだ情景を生み出してくれるはず。
それは深く繁茂した蒼い森のように、
湿気を帯びて怪しく私たちに語りかけて来ます。


■ PROFILE ■

冬耳 | fuyuji

1976 京都府に生まれる
2001 大阪美術専門学校美術工芸学科絵画専攻卒業

【 主な個展 】

2013 「回転」(GALERIE ASHIYA SCHULE/兵庫)
2011 「エスケープ フロム イリュージョン」(gallery neutron tokyo / 東京)
2010 「the world dripping after dreams」 (2kw58 gallery / 大阪)
2009 「a little distance」 (Gallery Den / 大阪)
    「夢中でジャーニー」(gallery neutron tokyo / 東京)
    「ホシノオト」(gallry neutron / 京都)
2008 「ふゆゆゆゆゆゆゆめうつつ」(Five mansion gallery deem / 兵庫) 
    「the Room」(ギャラリー白3 / 大阪)

【 主なグループ展 】

2013 「高尾小フェス」 (’12)(旧高尾小学校/京都)
    「MAX PAINTING」 (’12)(ギャラリー白 & 白3 / 大阪)
    《ワタシ》と《セカイ》 現代の絵画と映像 〜 視覚表現の旗手たち 〜(阪急うめだ本店/大阪)
2012  三尾あすか&三尾あづち 双子の姉妹展 2012 with friends
    「 Somewhere in nowhere ~どこでもないどこか~ 」(gallery neutron tokyo / 東京)    
    「〜うつくしきもの〜 ミニアチュールの魅力展」(大阪三越伊勢丹/大阪)
2011 「VISUAL SENSATION vol.4」 (Gallery Den/京都)
    「VOCA '11」 (上野の森美術館/東京)
    「2kw変電所計画 series-1」 (2kw58 gallery / 大阪)
    「ART SAN DIEGO 2010」(’11)(サンディエゴ / アメリカ)
2010  「ニュートロン東京G.W.特別企画展『富士山展』」 gallery neutron tokyo / 東京)
    「JAMIN - 2」('10)(Esprit Nouveau Gallery / 岡山)
2009  「ART OSAKA」(堂島ホテル / 大阪)
    「ニュートロン東京年末特別企画展『星に願いを』」(gallery neutron tokyo / 東京)
    「ニュートロン京都冬の企画展『It' a small world』」(gallry neutron / 京都)
2008  「イメージの輪郭」 (ギャラリー白 / 大阪)

【 その他 】

ライブペインティング
2012 neutron night "2" (UrBANGUILD/京都)
2007 Hair show ムテキング produced by physio (WORLD / 京都)

テキスタイル提供
2012 SS 「SEIGI-NO-MIKATA」
2010 - ’11 AW「MEXICO」 *RBTxCOとのコラボレーション企画