小倉正志 展「光芒都市」2012年11月2日(金) - 2012年11月14日(水)

 

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gallery near【開催中の展示】gallery near selection 2014年9月22日(月) - 9月30日(火)gallery near 【 取り扱い作品 】


Press release

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小倉正志 展 「光芒都市」 courtesy of gallery neutron

期間:2012年11月2日(金) - 2012年11月14日(水) *11月8日(木)は休廊
開廊時間:12:00-22:00(最終日は17時まで)
会場:gallery near


2012年11月2日(金)から11月14日(水)までの12日間、gallery nearにて、小倉正志展「光芒都市」を開催いたします。

主にアクリルやマーカー、鉛筆を用い、色彩豊かにポップな印象を与える作品を描く小倉正志は、画家としての活動を始めてから16年もの間、 一貫して「都市」をテーマに描き続けてきました。

近年開催された個展「メトロポリス・ファンタジー」(gallery neutron / 2010)では、表面的な華やかさ、楽しさ、それとは反対の空しさ、孤独といった都市の二面性を表現し、「タワー」(gallery neutron / 2011)では、都市の象徴とも言える「塔」を描いた「タワーシリーズ」で構成され、いずれの個展でもその画面に表現される「都市」の表情は、その時代の流れと共に変化を見せつつも、小倉が描こうとする「生命体としての都市」という根幹は微塵も揺らぐことなく、絶えず変化し続ける「現代の都市」を映してまいりました。

「都市を描くということは、現代を描くということだと思っている。」そのように述べる小倉は「何を描くべきか」という作家としての根源を問い、「都市」を描き続ける事で、その核心に迫ろうとします。人類のあらゆる欲望によって24時間絶えることなく変化し続ける「都市」は、ひとつの生命体として存在し、その生命体の姿をキャンバスに落とすことで、まさに現在の都市の表情が浮かび上がります。

本展は、小倉自身が「光芒都市」をテーマにセレクトした旧作、近作を交え、過去10年間における小倉が見て来た「現代都市」が展示されます。50号サイズの大作や新たに描かれる0号サイズの小作品まで、バラエティ豊かにセレクトされ、また、本展のタイトルをそのまま描き下ろした 「光芒都市」も新作として登場します。「光芒」とは一般的に「薄く、細く伸びる筋のような光」「雲間から差す光」を指します。生命体としての都市が放つ「光芒」は常に我々を惑わし、翻弄し続けてきました。その結果が、現在の都市の表情であり、新作として登場する「光芒都市」で、小倉が問い続けてきた「何を描くべきか」の今現在の答えを知ることができるのではないでしょうか。

本展をぜひ、ご高覧くださいますよう、よろしくお願いいたします。

gallery near 延近 謙

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POISON
F50(1167×910 mm)
アクリル・マーカー・鉛筆
2009年

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I LOVE CITY
F30(910×727 mm)
アクリル・マーカー・鉛筆
2009年

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アメーバ
M0(180×140 mm)
アクリル・マーカー・鉛筆
2010年

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予兆 ー新しい世界ー
F50(910×1167 mm)
アクリル・マーカー・鉛筆
2009年

冬の記念日がやってきた3.jpg

冬の記念日がやってきた
S0(180×180 mm)
油彩・マーカー・鉛筆
2010年


■ ARTIST STATEMENT ■


1980 年代の前半、私が 20 代の頃、バスキア、ホックニー、ウォホールなど、アメリカのニューペインティングが脚光を浴び、アート系の雑誌を通してその存在を知りました。 また高校3年の頃には、イラストレーター吉田カツに衝撃を受け、彼の音楽雑誌の表紙やパルコの広告で表現される一連の作品は、今も新鮮でインパクトがあります。これらの作家たちとの出会いが、現在制作活動をしている私の原点であると思います。

では、「何を描くべきか」という作家にとっての根源的な問題ですが、描きたいという思いは、外からというよりも、内面から起きてくる衝動なのです。
私は「都市」をテーマに描き続けています。
都市の魅力とは何かと問われて、即答は不可能です。都市は24時間動き続け、人間を支配する生命体なのですから。
ときには優しく。ときには恐ろしく、ときには寂しく、ときには妖しく・・・
都市に生きる住人は、都市の多面体としての魅力を知っています。そんな都市の象徴が、高層ビルの威圧感であり、タワーの輝きです。光を放つ都市の真相は、モノクロームの存在 ではなく、目に映るのは欲望や現代社会の生々しい姿を反映し、視覚を幻惑するイルミネーションこそが生命体としての都市の貌 ( かお ) であると感じるのです。

私の作品も、初期の頃から常に変化し、新しい試みを展開しています。奥深い都市の魅力は、作家の心を揺さぶり、アイデアは常に増殖し続けています。絵画の世界は、写実性のある作品も含めてフィクションの世界であり、作家のオリジナリティによって生み出される世界といえます。私の作品は色彩について感想を語る方が多いです。多彩な色を使うこと、それは都市を表現 する上で、効果的であると意識しているからです。
絵を描き続けるという行為は、作品のカテゴリーや制作点数が増えていくことは、必然的に考えられることですが、私はそれとは別に、「何を描くべきか」という核心に迫っていくことであると感じます。人間の存在感が希薄で、世界が渾沌としている中、都市を描く作家として「何を描くべきか」という追求をこれからも続けていきたいと思っています。


■PROFILE■


小倉正志 | Tadashi Ogura


1963 京都市生まれ
1981 京都市立伏見工業高校 工業デザイン科卒業、ゴーキ美術研究所でデッサン・色彩を学ぶ
1984 大阪デザイナー専門学校 グラフィックデザイン科卒業


【 主な個展 】

1996 個展 (ギャラリーM / 京都)
1997 個展 ( ギャラリーマーヤ / 大阪 )
1998 個展 ( 恵文社一乗寺店 アンフェール / 京都 )
   個展 ( ブリコラージュ / 大阪 )
1999 個展 ( 恵文社一乗寺店 アンフェール / 京都 )
2000 個展 ( カフェ&ギャラリー etw / 京都 )
2001 個展 ( ギャラリーポエム / 東京 )
   個展「都市に蠢くものたち」(neutron kyoto / 京都 )
   個展 ( ギャラリーマーヤ / 大阪 )
2002 個展 ( ギャラリー白川 / 京都 )
2004 個展「艶めく都市の鼓動」(neutron kyoto / 京都 )
2006 個展「I LOVE CITY ~現代都市を構成する色と線~」(neutron kyoto / 京都 )
2007 個展 ( ワイアートギャラリー / 大阪 )
2008 個展 ( ギャラリー白川 / 京都 )
2009 個展「祝祭の日」( 文椿ビルヂング・ギャラリー / 京都 )
   個展「21 世紀都市」(neutron tokyo / 東京 )
2010 個展「メトロポリス・ファンタジー」(neutron kyoto / 京都 )
2011 個展「タワー」(neutron tokyo / 東京 )
   作品展 ( くちばしニュートロン / 京都 )


【 主なグループ展 】

2000 グループ展「思考」( シティギャラリー / 大阪 )
2004 ミニアチュール展 ( ギャラリー島田 / 兵庫 )
2006 ミニアチュール展 ( ギャラリー島田 / 兵庫 )
2007 「アートうちわ展」( ギャラリー白川 / 京都 )
   ミニアチュール展 ( ギャラリー島田 / 兵庫 )
2008 「アートうちわ展」( ギャラリー白川 / 京都 )
2009 「日本の東西版画工房展」( ワイアートギャラリー / 大阪 )
    neutron kyoto 冬の特別企画展「It's a small world」(neutron kyoto / 京都 )
   「神戸アートマルシェ」neutron より出品 ( 神戸クラウンプラザホテル / 神戸 )
2010 「URTRA003」neutron より出品 ( スパイラル / 東京 )
2011 「OPEN FACTORY」(neutron kyoto "FACTORY" / 京都 )


「光芒都市」ー光彩の中の生き物たちー

ここ数年、発表した作品は「タワーシリーズ」、パールホワイトの色を背景としたシリーズが中心でした。 しかし今回、gallery near の個展は、再び、過去の作品の中から「光芒都市」というテーマでセレクトし、旧作と近作とを共有する テーマで構成されたものです。

「光芒都市」とは何か。生命体としての都市が放つ、人工的な演出空間として訴えかけてくる映像世界のことです。我々は、都市に 限らず意識している存在の「光」に幻惑されながら生きている、と言ってもいいのではないでしょうか。 都市を自由に泳ぐことであり、飛ぶことは大きな願望でもあります。でも、リモートコントロールは決してできないのです。都市という 生命体に誘われるがままに泳ぎ、飛ぶことでしか生きていけない。

展示された作品の画面の中に、浮遊する記号化された小さな人間を 発見すると思います。
それは、もしかしたら、あなた自身を発見することになるのかも知れません。

小倉 正志